蓄電池で自家消費率をアップ！太陽光発電との連携方法や電気代の節約効果を検証

自家消費率とは、太陽光発電で発電した電気のうち、自分の家で使った分の割合のことです。

自家消費率が高いほど、余った電気を電力会社に売る必要がなくなります。

しかし、太陽光発電だけでは、昼間に発電した電気を夜間に使うことができません。

そこで、蓄電池が役立ちます。

蓄電池とは、発電した電気を一時的に貯めておく装置のことで、蓄電池を設置することで、昼間に余った電気を夜間に使うことができます。

また、災害時の停電に備えることもできます。

この記事では、蓄電池のメリットや設置方法について詳しく解説します。

蓄電池の価格相場や補助金情報もお伝えします。

この記事を読むことで、以下のことがわかります。

この記事の結論は、以下のとおりです。

蓄電池で自家消費率をアップし、太陽光発電を有効活用しましょう！

蓄電池とは？自家消費とは？

蓄電池とは、電気を貯めておいて、必要なときに使えるようにする装置のことです。

一般的には、二次電池と呼ばれる充電可能な電池の一種です。

蓄電池は、自動車やモバイル機器などのバッテリーとしてだけでなく、住宅や工場などの電力貯蔵システムとしても利用されています。

自家消費とは、自分で発電した電力を自分で使うことです。

太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギーを利用した発電システムを住宅に設置し、発電した電力をそのまま家庭内で消費することを指します。

自家消費することで、電気代を節約したり、環境にやさしいエネルギーを活用したりすることができます。

蓄電池の仕組みとメリット

蓄電池の仕組みは、種類によって異なりますが、基本的には化学反応を利用して充放電を行います。

充電するときは、外部から電流を流して正極と負極の間に電位差を作り、電気エネルギーを化学エネルギーに変換して貯めます。

放電するときは、正極と負極の間の電位差によって電子が流れ、化学エネルギーを電気エネルギーに変換して取り出します。

蓄電池のメリットは、以下のようなものがあります。

自家消費型太陽光発電の種類と仕組み

自家消費型太陽光発電とは、太陽光発電システムと蓄電池システムを組み合わせて、発電した電力を自家消費することです。

自家消費型太陽光発電には、以下のような種類があります。

自家消費型太陽光発電の仕組みは、以下のようになります。

蓄電池の選び方と設置方法

蓄電池を導入するには、まず自分に合った蓄電池を選ぶことが大切です。

蓄電池の選び方には、以下のようなポイントがあります。

これらのポイントを一つずつ見ていきましょう。

蓄電池の種類：単機能型かハイブリッド型か

前述したように、蓄電池には単機能型とハイブリッド型の2種類があります。

単機能型は、電力系統から充電するタイプで、太陽光発電がない家庭や既存パワコンの寿命が残っている家庭におすすめです。

ハイブリッド型は、電力系統と太陽光発電から充電するタイプで、太陽光発電との相性が良く、省スペースで設置できるのがメリットです。

蓄電池の種類を選ぶときには、自分の家庭に太陽光発電があるかないか、ある場合はパワコンの状態や容量はどうか、などを考慮して決めましょう。

蓄電池の性能：容量と出力

蓄電池の性能を表す要素には、容量と出力があります。

容量は、蓄電池に貯められる電力量のことで、単位はkWhです。

出力は、蓄電池から一度に引き出せる電力量のことで、単位はkWです。

容量と出力は、蓄電池の使い方や目的によって重要度が変わってきます。

たとえば、停電時に長時間電気を使いたい場合は、容量が大きいほうが良いです。

一方、大きな消費電力を必要とする電化製品を使いたい場合は、出力が大きいほうが良いです。

一般的には、家庭用蓄電池の容量は4.0kWh〜10.0kWh程度、出力は1.0kW〜5.0kW程度が多く見られます。

容量や出力が大きければ大きいほど性能は高くなりますが、その分だけ価格も高くなります。

また、自分の家庭の消費電力量や太陽光発電の容量に合わせて適切なサイズを選ぶことが大切。

蓄電池の性能を選ぶときには、

• 自分がどんな目的で蓄電池を使いたいか
• どんな電化製品を使いたいか
• どれくらいの時間使いたいか、

などを考えて決めましょう。

蓄電池の寿命：使用可能サイクル数

蓄電池の寿命を表す要素には、使用可能サイクル数があります。

使用可能サイクル数とは、蓄電池が充放電を繰り返すことができる回数のことです。

充放電を1回行うことを1サイクルと呼びます。

使用可能サイクル数は、蓄電池の品質や性能によって異なりますが、一般的には3000回〜10000回程度が多く見られます。

使用可能サイクル数が多ければ多いほど寿命が長くなりますが、その分だけ価格も高くなります。

使用可能サイクル数は、蓄電池の保証内容にも関係してきます。

保証内容については後述しますが、使用可能サイクル数に達した場合や保証期間内であっても使用可能サイクル数に達した場合は、保証対象外になることがあります。

そのため、使用可能サイクル数は、蓄電池の寿命やコストパフォーマンスを判断する重要な指標です。

蓄電池の寿命を選ぶときには、

• 自分がどれくらいの頻度で蓄電池を使うか
• どれくらいの期間で蓄電池を使いたいか

などを考えて決めましょう。

蓄電池の保証内容：保証期間と保証範囲

蓄電池の保証内容には、保証期間と保証範囲があります。

保証期間とは、蓄電池の故障や不具合が発生した場合に、メーカーが無償で修理や交換を行ってくれる期間のことです。

保証範囲とは、保証期間内であっても、無償で修理や交換を行ってくれる条件や範囲のことです。

保証期間と保証範囲は、メーカーや製品によって異なりますが、一般的には以下のような内容が多く見られます。

保証期間と保証範囲は、蓄電池の安心感や信頼性に関係してきます。

保証期間が長ければ長いほど安心感が高まりますが、その分だけ価格も高くなります。

また、保証範囲が広ければ広いほど信頼性が高まりますが、その分だけ条件も厳しくなります。

保証内容を選ぶときには

• 自分がどれくらいの安心感や信頼性を求めるか
• どれくらいの価格を払えるか

などを考えて決めましょう。

また、保証内容はメーカーや製品によって異なるので、必ず契約前に確認しておくことが大切です。

蓄電池の設置方法

蓄電池の設置方法は、蓄電池の種類やサイズ、設置場所によって異なります。

一般的には、以下のような手順で行われます。

蓄電池の設置方法を選ぶときには、自分の家庭の環境や予算に合わせて、最適な蓄電池と設置場所を選びましょう。

また、設置工事は専門的な知識や技術が必要なので、信頼できる販売店や施工業者に依頼することが大切です。

蓄電池で自家消費するメリット

蓄電池で自家消費するということは、自分で発電した電力を自分で使うということです。

これには、以下のようなメリットがあります。

電気代を削減できる

蓄電池で自家消費すると、電力会社から購入する電力量が減ります。

これにより、電気代が削減できます。

特に、ピーク時や夜間などの高い時間帯料金を避けることができます。

また、太陽光発電の余剰電力を売電せずに蓄電池に貯めておくことで、売電単価の低い時期や卒FIT後の経済性も向上します。

CO2を削減できる

蓄電池で自家消費すると、化石燃料を使った火力発電などのCO2排出量が減ります。

これにより、地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出量を削減できます。

また、再生可能エネルギーの普及にも貢献します。

災害による停電時でも電気が使える

蓄電池で自家消費すると、災害などによる停電時でも、蓄電池から電気を供給することができます。

これにより、生活に必要な電気を確保できます。

特に、ハイブリッド型蓄電池の場合は、太陽光発電からも充電ができるので、長期間の停電にも対応できます。

節税効果を見込める

蓄電池で自家消費すると、国や自治体から補助金や減税などの優遇措置を受けることができます。

これにより、蓄電池の導入費用や運用費用を節約できます。

ただし、補助金や減税の対象となる蓄電池や条件は、時期や地域によって異なるので、事前に確認しておくことが必要です。

蓄電池で自家消費するデメリット

蓄電池で自家消費するということは、自分で発電した電力を自分で使うということです。

これには、以下のようなデメリットがあります。

初期費用が高い

蓄電池で自家消費するには、蓄電池本体やパワコン、設置工事などの初期費用がかかります。

一般的には、家庭用蓄電池の初期費用は100万円〜300万円程度が多く見られます。

また、補助金や減税などの優遇措置を受けるには、条件を満たす必要があります。

そのため、蓄電池の導入には、十分な資金計画や採算性の検討が必要です。

蓄電池の寿命やメンテナンスが必要

蓄電池で自家消費するには、蓄電池の寿命やメンテナンスにも注意が必要です。

蓄電池は、充放電を繰り返すことで性能が低下し、最終的には交換が必要になります。

一般的には、使用可能サイクル数や保証期間を目安に交換時期を判断します。

また、蓄電池は、定期的に点検や清掃などのメンテナンスを行うことで、安全性や性能を維持することができます。

そのため、蓄電池の寿命やメンテナンスには、追加費用や手間がかかります。

発電量が季節や天候に左右される

蓄電池で自家消費するには、発電量が季節や天候に左右されることにも注意が必要です。

蓄電池は、太陽光発電からの充電が主な電力源ですが、太陽光発電の発電量は、季節や天候によって変動します。

特に、冬場や曇りや雨の日などは、発電量が低下し、蓄電池の充電量も減ります。

そのため、蓄電池で自家消費するには、発電量の変動に合わせて、電力の使い方や管理を工夫する必要があります。

蓄電池で自家消費することで電気代を節約しよう！

蓄電池で自家消費するということは、自分で発電した電力を自分で使うということです。

これには、

• 電気代を削減できる
• CO2を削減できる
• 災害による停電時でも電気が使える
• 節税効果を見込める

などのメリットがあります。

しかし、

• 初期費用が高い
• 蓄電池の寿命やメンテナンスが必要
• 発電量が季節や天候に左右される

などのデメリットもあります。

蓄電池で自家消費するには、まず自分に合った蓄電池を選ぶことが大切です。

蓄電池の選び方には、

• 蓄電池の種類や性能
• 寿命や保証内容
• 価格や補助金

などのポイントがあります。

また、蓄電池の設置方法や連携方法にも注意が必要です。

蓄電池の設置方法は、設置場所や工事費用などによって異なります。

蓄電池と太陽光発電の連携方法は、単機能型かハイブリッド型かによって異なります。

蓄電池で自家消費することで、電気代を節約することができますが、蓄電池の導入には、資金計画や採算性の検討が必要です。

また、蓄電池の寿命やメンテナンスにも費用や手間がかかります。

そして、発電量の変動にも対応する必要があります。

蓄電池で自家消費することは、メリットとデメリットをよく理解して、自分の家庭に合った方法を選ぶことが大切です。

さいごに

この記事では、蓄電池と太陽光発電の連携方法や電気代の節約効果について詳しく解説しました。

タイナビ蓄電池を利用すれば、蓄電池の導入にかかる費用や期間を把握することができます。

蓄電池で自家消費率をアップし、太陽光発電の効率を高めましょう。