「熊本で家ば建てたかけど、なんぼすっとだろか?」
「坪単価の安かハウスメーカーは、また大地震が来たら、やっぱダメだろか…」
「TSMC景気は嬉しかけど、土地も家も高くなって、どぎゃんすりゃよかと…」
わかります。そん気持ち、痛かほど。なんせ私たちは、2016年の“あの揺れ”を知っている。家の価格を考えるとき、他の県の物差しは全く役に立ちません。
広告に載っている「坪単価」の安さだけでハウスメーカーを選ぶのは、例えるなら“耐震”という言葉を信じて、家の構造を見ないのと同じくらい危険です。
この記事は、そんな日本一起震車に乗るのが上手くなった熊本県民が、「家」という名の最高の避難所を築くための「現代版・築城術の虎の巻」。読み終わる頃には、あなたは目先の価格に惑わされず、30年後も「この家で本当に良かった!」と心の底から言える肥後もっこすになっているはずです。
第1章:【価格の真実】熊本の家はなぜ「見えない武装」にお金がかかるのか?
まず心に刻んでください。ハウスメーカーが提示する「坪単価」は、あくまで“馬刺し”の値段。美味しい“醤油”や“おろし生姜”(安心して快適に暮らすための必須装備)は、ほぼ全てが追加料金、いわば「くまもと武装チャージ」として加算されます。
これが「くまもと武装チャージ」の内訳だ!
① 対・大地震装備【耐震等級3+α】
もはや贅沢品ではなく義務教育。「耐震等級3」はスタートライン。繰り返す揺れに備える「制震ダンパー」も常識です。(+100万円~)
② 対・軟弱地盤装備【地盤改良】
土地が安い!と喜んだのも束の間。地盤調査の結果、想定外の追加費用が発生することも。こればかりは運です。(+50万~150万円以上も)
③ 対・灼熱地獄装備【断熱・日射対策】
盆地特有の夏の蒸し暑さをなめてはいけません。高性能な断熱材や窓で、夏の電気代を抑えるための未来への投資です。
これらの装備により、熊本の住宅建築費の平均は3,618万円。坪単価表示だけを見て「お、安か!」と飛びつくと、最終見積もりでひっくり返ることになるのです。
第2章:【熊本地震の教訓】耐震等級3だけでは、まだ足りない。
熊本地震が私たちに教えてくれた最も重要なこと。それは、「1回目の大きな揺れに耐えるだけではダメだ」ということです。
耐震(骨の強さ)+ 制震(筋肉のしなやかさ)= 真の強さ
この方程式こそが、熊本の家づくりの新常識です。
地震のダメージ蓄積イメージ
耐震だけの家
1回目の揺れ(本震)には耐えるが、見えないダメージが蓄積…
2回目以降の揺れ(余震)で、倒壊のリスクが高まる。
耐震+制震の家
1回目の揺れを「制震ダンパー」が吸収し、ダメージを軽減。
2回目以降の揺れにも、体力を温存したまま耐え抜く。
ハウスメーカーを選ぶ際は、「耐震等級3ですか?」と聞くだけでなく、「どんな制震技術を使っていますか?」と一歩踏み込んで質問することが、あなたの家族の命を守ることに繋がります。
第3章:【TSMC景気】でどう変わる?これからの熊本の家づくり
熊本地震に加え、近年の熊本の家づくりを語る上で欠かせないのが、半導体バブル、通称「TSMC景気」です。
- ✅ 土地価格の高騰:特に菊陽町周辺エリアでは、土地の価格が急騰。これまでのように「土地は安く、建物は豪華に」という考え方が通用しにくくなっています。
- ✅ 職人不足と人件費UP:住宅需要の急増で、腕のいい大工さんの奪い合いが発生。これが建築コストを押し上げる一因になっています。
この状況下では、土地探しと家づくりをバラバラに進めるのは非常に危険です。土地と建物の総予算をしっかり管理し、ワンストップで相談できるパートナーを見つけることが、これまで以上に重要になっています。
最終章:結論。最高のパートナー(ハウスメーカー)の見つけ方
ここまで読んで、賢明なあなたはきっとこう思っているはずです。
「わかったばってん…
結局、どこの会社がよかと?」
その通り!だからこそ、熊本の家づくりは「信頼できるプロをいかに見つけるか」がすべてなのです。
しかし、一社ずつ展示場を巡り、同じ話を何度もするのは骨が折れますよね…。そんなあなたのための最終兵器が、「無料一括プラン請求サービス」です。
情報収集で「あとぜき(大変だ)」なのは、もうやめにしませんか?
自宅にいながら、たった3分の入力で、あなたの街の「熊本地震の教訓を活かした」優良ハウスメーカーや工務店複数社から、オリジナルの「間取りプラン」と「詳細な資金計画書」が無料で届きます。
※届いたプランを見比べるだけで、どの会社が地震に強く、あなたの家族の未来を本気で考えてくれるか、一目瞭然です。
【参考文献】
- 住宅金融支援機構 | 2023年度 フラット35利用者調査
- 国土交通省 | 熊本地震における建築物被害の原因分析を行う委員会 報告書